アダプティブ・リハビリテーション - 誰もが楽しめる運動のススメ
年齢や身体の状態に関わらず、誰もが自分らしく楽しめるアクティビティを通じて、新たな可能性を見つけることができます。
ビジュアル紹介
期待
アダプティブスポーツに挑戦することを決めた日、期待と不安が入り混じった気持ちでした。リハビリテーションセンターのスタッフに勧められてからというもの、ずっと気になっていました。会場のドアを前にすると、足が震えました。自分にできるかどうかと不安を感じました。受付で名前を告げると、笑顔のスタッフがお待ちしておりましたとお出迎えいただきました。車椅子の調整を手伝ってくれる方々の温かい眼差しに、少しずつ緊張がほぐれていくのを感じました。
没入
会場に着くと、初めての体験に緊張しながらも、スタッフのサポートで徐々にリラックスできました。初めての車椅子操作に悪戦苦闘しながらも、周りの仲間たちが大丈夫ですよ、お気軽にどうぞと声をかけていただきました。ボールを追いかけるうちに、次第に車椅子の動かし方のコツがつかめてきました。シュートが決まった瞬間、思わずできましたと声が上がりました。汗が頬を伝い、ドリブルの音が体育館に響きます。味方からのパスを受け、ゴールを目指す。シンプルな動作なのに、なぜか胸がいっぱいになります。コーチからはねぎらいの言葉をかけていただき、背中を押されているようでした。
振り返り
初めての練習を終え、充実感でいっぱいでした。車椅子から降りた瞬間、ふと気づいたんです。いつの間にか笑顔になっている自分がいました。身体の不自由さはあっても、工夫次第でこんなにも楽しい時間を過ごせるんだと実感しました。何より嬉しかったのは、同じようにリハビリを続ける仲間との出会いです。次回の参加予定を尋ねられ、迷わず来週も参加することを伝えました。家に戻り、今日の体験を振り返ると、自然と笑顔になっていることに気がつきました。この経験は、単なる運動ではなく、新しい自分との出会いの場でもあったのだと思います。